caremanager
居宅介護支援業務の概要
ケアマネージャーの役割
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護保険法に位置づけられた職種であり、介護保険の根幹である「ケアマネジメント」を担う専門職です。 アルハットでは、ケアマネージャーの役割を「介護業界におけるプロデューサーでありディレクター」と定義しています。 利用者様の課題を聞き取りから抽出し、経済的な状況を含めて考慮した上で、最も良い支援策を考え、デイサービスやヘルパーなどのサービスを組み合わせて構築(プロデュース)します。 そして作成したケアプランに基づきサービスが開始された後も提案したサービスが意図した効果を出しているかを現場監督的な立場で検証。不具合生じていれば調整、修正、またはケアプラン再構築を行いながら管理(ディレクション)していきます。
専門性を支える資格要件
ケアマネージャーになるためには、規定されている基礎資格と実務経験をもとに都道府県が行う試験に合格し、さらに研修を受ける必要があります。 資格取得後も、実務経験に応じて定められた研修を受けて専門職としての技量研鑽を積むことが課せられています。 おおざっぱに言えば、ケアマネージャーとして業務に携わるには介護職としての現場経験が八年は要すること。その上で、折々に専門職としての研鑽を積むための研修を受けていなければ業務を続けていけない職種なのです。
生活の質の維持と向上を目指す
ケアマネージャーは、高齢者の「生活の質」の維持と向上を目指す観点から、利用者様の立場でニーズを把握します。 その方が自立した日常生活を営むのに必要とする援助をケアプラン(居宅サービス計画)として策定し、心身の状態や状況に応じて適切なサービスを利用できるように、 市区町村や関係機関等、または医療を含むサービス提供事業所との連絡連携と調整を行います。 利用者様への支援スキルの向上を行いつつ、それぞれの地域の特性に応じた社会資源創成に向けての地域包括ケアシステムを構築していく上でも要の職種とされています。
ケアマネージャーの主な業務
全体に渡る仕事として欠かせないのがサービス提供事業所など関係者との連絡調整です。 サービスが適切に提供されているかの確認、何か気になる報告を受けた場合にはその確認や対策の検討、また、それぞれのサービス提供事業所の介護報酬の請求を取りまとめる給付管理と呼ばれる仕事も大切です。 介護保険以外のことでも、何か困りごとなどがあれば相談に乗り、適切な関係機関などに繋げます。 さらに、ケアマネージャー自身のこととして様々な研修にも参加しています。介護支援専門員の資格は5年ごとの更新制であるため、時期に応じて法定研修を受講しなければなりません。 また、介護保険は制度改正が多く、常に最新の情報を入手しておかなければなりませんし、医療や社会保障制度など多くの知識が必要です。 そのため、自己研鑽のための研修に参加する人も多いです。このように、ケアマネージャーの仕事は多岐にわたります。
ケアマネージャーの仕事の流れ
ケアマネージャーの仕事は、要介護者または要支援者となった利用者の介護保険上のケアマネジメントがメインとなります。 主に、アセスメント(状態を把握して必要なサービスを見立てること)、ケアプラン(介護計画)の作成・実行、定期的なモニタリング(介護計画の評価)を繰り返し行っています。 PDCAのサイクルを回すようなものとイメージしても良いかもしれません。
アセスメント
最初に行うのがアセスメントです。利用者やその家族から、現在の身体的機能や生活状況、今後の希望などの情報収集をします。 例えば、困っていることやできないことがあればそれはなぜできないのか、どうすればできるようになるのか。 何が必要となるのかなど項目ごとに解決方法を探っていきます。利用者と一緒に考えて行くという姿勢が大切です。 時にご病気のことでリスクや援助時の留意点がわかりにくい場合は、懇意にしている看護師さんにも聞き合せてレクチャーを受けています。 また医療保険等で援助が対応できるかも検討しています。
ケアプラン(介護計画)の
作成・実行
アセスメントをしたら、そこで得た情報をもとにサービスを組み立ててケアの計画案を作成します。 例えば、日中自宅以外で過ごす場所が必要な場合にはデイサービスの利用、自宅での介助や家事の必要性があれば訪問介護の利用、 リハビリ等が必要であれば通所リハビリテーションの利用などです。 ケアの計画案ができたら、サービス担当者会議という、利用者やその家族、利用するサービスを提供する事業所などを一堂に会した会議を経て、 調整をした後にケアプランが出来上がります。 ケアプランは短期・長期で期間を設けて目標が設定され、提供されるサービスは週単位で日時と援助時間も記された表も入った計画票が作成されます。 サービスが実施されるのは、この会議の後からです。
モニタリング
ケアマネージャーは、担当となり提供サービスが決まったら概ね月に1回は利用者のもとを訪問します。 ケアプランが問題なく機能しているか、利用者の心身の状態や生活状況に変化がないかなどを見極めていきます。 また目標がつつがなく達成しているかも確認していきます。新たな課題が見つかれば、その変化に応じて適切な支援策を検討し、 適切なサービスの導入や関係機関との調整を行って必要があれば計画書を変更します。 こうしたことを毎月積み重ねていくことで利用者との信頼関係も深めていきます。